鳥栖貨物ターミナル駅:開業、輸送時間が大幅短縮 ホームでの積み下ろし可能

 18日から運用が始まったJR貨物の鳥栖貨物ターミナル駅鳥栖市原町)でこのほど、開業式があった。
 九州新幹線の建設工事に伴い、久留米駅の貨物業務を移転・集約。年間取扱量は約50万トンを見込み、九州では福岡、北九州に次ぐ3番目の規模だ。
 JR田代駅の東側にあり、総面積は約7万7000平方メートル。列車が到着したホームで貨物の積み下ろしができるため、従来のように作業用ホームに移す手間がいらず、作業時間が短縮されたのが特徴。ホームは2面、線路は計6本で、うち積み下ろし作業ができるのは3本。
 また、上下合わせて1日計12本の列車が発着。東京、大阪、名古屋へは新たに直行列車を運行するため輸送時間も東京までが約4時間、名古屋までが約18時間半短くなる。
 式では牟田秀敏市長らによるテープカットの後、9両編成の貨物列車が約150人の参加者の前で高らかに汽笛を鳴らし、鳥栖駅方面へ出発した。