「村上」阪神株、全株買い取り 阪急、来週決定へ

 村上世彰氏が率いる投資ファンド村上ファンド)からの阪神電気鉄道株式買い取りについて、阪急ホールディングス(HD)が経営会議で内部決定したことが二十二日、関係者の話でわかった。来週半ばに予定される取締役会で最終的に機関決定する見通し。一方、阪急HD側と村上ファンドとの仲介者の大和証券SMBCを交えた交渉は大詰めに向かっており、阪急HDの機関決定を経れば、早期決着の可能性もでている。
 阪急HD側は市場価格(二十一日終値九四九円)以下で、村上ファンド所有の阪神電鉄の発行済み株式の45・73%全株の買い取りを望んでおり、高値での売却を目指す村上ファンドと協議を継続している。
 関係筋によると、水面下での価格交渉も進行しており、双方の希望する価格に折り合いがつけば、阪急HDは株式公開買い付け(TOB)の実施を決める見込みだ。
 TOBの成立後、阪急、阪神両社で共同持ち株会社阪急阪神ホールディングス(仮称)を設立し、その傘下で対等な形での経営統合に向かう。電鉄の管理、保守などの重複する組織の統合を行うほか、阪神間で重複するバス路線の整理など、効率化を図る。
 阪神電鉄はこうした阪急HDの決定を受け入れる意向を固めている。


 大阪〜神戸の同じ路線を走らせても仕方ないとは思うのですが、まあ、気にしないことにしましょう。結局、京阪などは買わないということでしょうか。